マンションの解体工事

解体作業期間が長い

たまに商店街やオフィス街でも見かけるマンションの解体工事ですが、建物が巨大なため、一般的な住宅の解体工事よりも長期間作業が行われます。 それだけ多くの方に目撃される機会もあるからか噂になりやすく、どこの業者が請負っているのかなどとOLさんがランチタイムのお喋りでよく話題にしています。 ただ話題にしているだけなら安全ですが、高層ではないビルやマンションの解体工事は破壊される規模が大きいので、住宅と比較するとデンジャラスな作業となり、 近くを通りかかるだけでも気をつけなければなりません。 どれだけ危険かというと、解体費用が500万円を超えるような工事ではただの解体業者じゃ引き受けることが許されていないほどです。 普通の木造住宅なら解体費用はおよそ100万円といったところですがマンションだとその何倍もの費用がかかり、それが500万円以上になると解体工事業の登録しかしていない業者では 危険ということで請負うことができないのです。

建設業の登録が必要

大規模な工事になると建設業の登録をしている業者でなければならず、解体業者の看板を掲げていてもそれだけでは任せてはもらえません。 時間をかけて綿密な計画のもと作業を行わなければ危険ですし、それには建築のノウハウも必要ということなのでしょう。 どれ位の時間を要するのか、物件の条件によっても違ってきますが小さめの50坪のビルでも10日から2週間はかかるでしょう。 細い路地を通らなければ行けない場所で重機やトラックの使用が制限される場合、この工期は大幅に伸びますが、大型重機が使えないのならそれも仕方ありません。 ペンシルビルと呼ばれる物件なんかは性質上解体工事が困難な立地に建造されているケースも多いので、50坪でも2週間以上の工期が見込まれることはざらにあることも注意して下さい。 これはどんなビルなのかというと、ペンシルのようなビルです。 木造のビルという意味ではなく、ペンシルを立てたように縦に細長い形状をしたスマートなビルのことを業界ではこう呼んでいます。 どうして細長いのか、それは充分な敷地面積が確保できなかった、狭い土地にビルを建てようとしたらそうなっただけのことで、作業スペースの余裕も少ないので、 通常のビルより工期も長く費用も割高となるでしょう。 大きな道路に面していてある程度の面積を確保できていたのならわざわざこのようなペンシルビルなんかは誰も建てようとはしません。 ちょっと不便な場所であまり大きくない土地にペンシルビルは建造されますので、もしもそのような物件を所有していたりこれから新築しようとするのなら、 撤去時の解体についても一度考えてみるといいでしょう。

立地条件で費用に差が出る

もう少し広い土地に建てられたビル、100坪位だと普通に作業量が増えますので、解体工事も3週間から4週間の期間が目安となります。 それにプラス100坪なら10日間延長、300坪のビルなら6週間から7週間の解体工期を考えておきましょう。 ただしこれは鉄筋造のビルの話で、鉄筋コンクリートのビルだと5割弱余計に工期がかかると推定されます。 頑丈なビルほど解体作業にも時間がかかるので、鉄骨鉄筋コンクリートならそれ以上になるというわけですね。 鉄骨鉄筋コンクリートのビルだと50坪でも1~2ヶ月は必要とされ、100坪なら2ヶ月から3ヶ月の工期を要するので、鉄骨造のビルと比べると費用もかなり高額に感じられるかもしれません。 ですがここに記した解体工期はおよその数値で建造物の立地条件や構造によってかなり左右されますから、 正確なところが知りたければ解体業者に相談すればもっと精度の高い期間を教えてもらえるでしょう。 ですがそれも絶対ではなく、実際に解体工事を始めなければわからない点もありますし過信しすぎるのもよくありません。

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