土蔵の解体工事

土蔵を見たことがありますか?

和風な建物によくお似合いの土蔵(どぞう)ですが、みなさんは見たことが何回位あるのか少しだけ気になります。 古い住宅ではよく採用されていましたが近代的な住宅だとあまり活躍させては貰えず、繁華街や駅前の建造物ではあまり目にすることもありません。 田舎の方ではまだまだ主力として頑張っている、そんな印象のある土蔵ですが、近年ではホームシック症候群やエコロジーが検索エンジンの上位にランクインする時代ですし、 無添加住宅や木造住宅の需要もうなぎのぼりなわけで、土蔵の実力が見直されつつあるとの情報もないわけではありません。 ですから田舎ではない地域で最近新築された注文住宅に土蔵が採用されている可能性も低くはなく、ひょっとしたらそれほど珍しい建物ではないのかもしれないとついつい考えてしまうのです。 ですが東海地方ですと名古屋市内ではきっとレアな存在でしょうし、決して一番多い建物が土蔵ということにはなりそうもなく、 これからどれだけ普及していくのか個人的に気になるところなのです。

土蔵とは

では土蔵とはどんなものなのか、知らない人もいるでしょうから大まかに解説します。 土蔵造りや蔵造りと呼ばれることもある建物で、米俵や壺などをここに収納しようと考える人も日本には昔から大勢いた、倉庫としても有能な建物です。 外壁が漆喰や土なのでとってもエコロジー、木造住宅とも相性バツグンです。 必ずしも倉庫や貯蔵庫として使われるわけではなく、また漆喰の外壁を備えた無添加住宅も多いので、その解体工事は土蔵と同じような物となるでしょう。 しかしこの土蔵、強固な構造をしていることもあり、ただの木造住宅よりも解体工事に手間がかかり、工期も長くなるそうです。 ただ土を固めて壁を作っているのではなく、内部に下地となる小舞があるので、まずはその周囲の土を取り除くことになるからです。

意外と大変な土蔵の解体

土だけで壁を造形しようとしても、厚みがないですしちょっとした衝撃で崩壊することは目に見えており、そもそも土だけで壁を作ることが出来ないかもしれません。 ですので下地が必要なのですが、解体時にはそれがちょっと邪魔になってしまいます。 また土蔵だった土の処分も簡単ではなく、一般的な解体工事で発生するゴミよりも処分のための費用は高くなるでしょう。 そして土なので解体工事中は土ぼこりが多く発生するため、周囲に洗濯物を干していたら乾く前に全体的に薄汚れてしまいます。 このようにわりと難易度の高そうな土蔵の解体工事なので、もしも業者に依頼をするならしっかりと相手を選んだほうがいいでしょう。 ちなみに先祖代々受け継がれてきた土蔵を解体する場合ですが、もしかしたら中にお宝が眠っているかもしれません。 骨董品は興味のない人にとってはただのガラクタですが、収集している人にとっては大金を積んででも手に入れたいアイテムです。 ですので価値のあるものはなさそうだなと思っても一応専門家に鑑定してもらい、確実に不用品だとわかってから処分するといいでしょう。 古くて汚いぐい呑みだなぁ、と思っていたものが実は名のある陶芸家の作品で、5万円の値が付くかもしれないと言われた、なんて嬉しいハプニングがあるかもしれませんし、 幸運の持ち主なら8万円で買い取ってもらえるかもしれません。 土蔵の中にはどうせゴミしか残っていないと決めつけずに、解体前には夢を探すつもりでどんなアイテムが眠っているのか、眼の利く方を呼んで調べてもらうことをお勧めしますが、 そこまでサポートしてくれる解体業者もいるのでそんな業者を選んでもいいでしょう。 うまくいけば解体費用が全額自己負担無しでいけてしまうかもしれませんよ。 それどころか晩御飯のおかずが一品増えるかもしれません、夢が広がりますね。

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